初日のセッション③
「ところで、ポンタさんは今好きな人はいますか?」
と先生の質問。
まあそれは確かにいるんですけど・・・
「はぁ、職場にいる女の子です。でも年齢は20代後半だし無理だと思います」
ちなみにその女性をイニシャルとは無関係にBさんとしておくね
「じゃあポンタさん、Bさんと結婚できるかどうかの勝算ってどれくらいあると思いますか?」
勝算?う~ん、全盛期のタイソンにボクシングで勝つぐらいの勝算しか思い浮かばないよ
「0%?」
「いや、0%ってことはないかと」
「3%くらい?」
3%もあるはずはないと思ってたが、その場の気分でそう答えてみた
「ではBさん一人に絞って1年半費やしてたら結婚できる可能性は3%ですよね。じゃあBさん以外の選択肢を5通り用意しましょう」
そして先生は説明を続ける。
「Bさん 3%
Cさん 20%
Dさん 50%
Eさん 30%
Fさん 80%
そうした人を5人見つけて同時進行していきましょう。
そうすれば、1年半以内にそのうちの誰かとゴールインの可能性があります
女の子とのコミュニケーション力も上がりますし、トレーニングも上達します
それが結果としてBさんに対して素敵な男につながっていくんです
それは不誠実なことじゃない
Bさんに対しての誠意でもあるんです」
う~ん、すごい理屈だ
でも確かに自分の場合、これが最適でこれ以外にはないんじゃないかと思えた
なぜなら自分は46歳
たとえばBさんをいいなと思ってたところで、うまくいく可能性はまずないもんね
あえて可能性がわずかでもあると仮定するなら、何もない無の空間から宇宙が生まれたのと同じくらいの可能性はあるかもしれない。
その確率って宝くじで1位がエンドレスで連続当選するくらいの確率・・・いやごめん、宇宙のことなんて全然分からんのだよ
まあ、20代後半の女性が、お金もない魅力もない顔もよくない40代のダメ人間を好きになんてなりっこないよね
そう自分はさえない40代
間違っても恋愛ドラマの主人公じゃない
可能性ゼロの理想の人に一途になって1年、1年半を棒に振るよりも、今の方法でやっていく。それでいこうと思った。
先生は続ける
「コミュニケーションって練習、観察、勉強、訓練なんですね
Bさんが振り向いてくれるかはポンタさんがトレーニングでどれくらい上達するかにかかっています
それには量の稽古なんです
量がポイント・・・10人に声かけて9人にふられても1人うまくいけばOKなんです
モテる人は3人のうち1人に声をかければうまくいくかもしれない。
でも、もしポンタさんが自分は10人に声掛けしても1人しかうまくいかないんだと思うなら10人に声かければいいんです
10回コミュニケーションの練習です。それによってスキルもアップしますし、かつ振られたときの耐性もつきます
10回フラれれば慣れてくるものです」
なるほど。10回フラれれば慣れてくるもの。たしかにその通りだろう
そうだね、10回でも20回でもフラれればいい。フラれてもカエルの面にしょんべんで、そこからさらに30回、40回とフラれていけばいい
どうせたくさんフラれることになるわけだろうから、むしろフラれることに麻痺するくらいの耐性がほしいと思うよ
さて、続きはまた明日書いてくことにするよ